プロタイムズ静岡葵店　株式会社あおば工房の服部です。

今回は、「屋根塗装の塗料の機能と選び方」についてご紹介いたします。

 

■屋根用塗料に付加されている一般的な機能

「保護」や「美観」といった塗料の基本的な役割の他に、様々な機能を持った塗料の開発が進み、多くの塗装の現場で使用されています。

一般的な3種類の機能は以下の通りです。

 

＜遮熱機能＞

赤外線によって建物表面の温度が上昇しますが、特に屋根の場合、表面温度が60℃以上にもなることがあります。

遮熱塗料を使用することによって、赤外線を反射して表面温度の上昇を抑えることができます。

遮熱機能をもつ塗料の使用は、建物表面の温度上昇に伴う室内温度の上昇を抑えるだけでなく、温度上昇による建物の劣化を遅らせることにも繋がります。

 

＜断熱機能＞

赤外線を反射するのではなく、熱源を塗膜に溜め込むことによって、室内に熱を伝わりにくくする機能が断熱機能です。

熱の移動を最小限に抑えることができるという点で、冬の室内温度を外に逃がしにくいというメリットがあります。

 

※外壁や内装に使用できる断熱塗料があます。屋根に遮熱塗料を使用し、外壁に断熱塗料を使用するといった方法もよいかもしれません。

 

＜高耐久性機能＞

一般的に15年以上の耐久性をもつ塗料を高耐久性塗料といいます。

塗り替えの回数を減らすことができ、長期的にはコストを抑えることができます。

 

塗料は、主に樹脂（塗膜となる主成分）・顔料（着色に用いる成分）・溶媒（塗料を薄める液体）・添加物（性能を向上させるための成分）で構成されています。塗料の耐久性には、樹脂の違いが大きく影響します。

耐久年数の目安が15年以上とされる「フッ素塗料」「無機塗料」は、高耐久性機能をもつ塗料といえます。

※高耐久性機能に加えて、遮熱機能や断熱機能を持つ塗料は数多く販売されています。

 

■色による遮熱効果の違い

暗い色は日射反射率が低いため、表面温度が高くなります。明るい色は日射反射率が高いため暗い色に比べると、表面温度の上昇を抑えることができます。

同じメーカー、同じ種類の遮熱塗料で比較した場合、明るい色の方が高い遮熱効果が期待できます。

 

■屋根の表面温度と室内温度

屋根の表面温度の上昇がそのまま室内の温度上昇となるわけではありません。野地板や断熱材が室内の温度上昇を抑えています。屋根に遮熱塗料を使用した場合、夏場の室内の温度は2～3度下がるとされています。このことは、体感温度が下がり、光熱費の削減にもつながります。

※夏場の室内温度が２℃下がった場合、一般的には、光熱費１０％程度の節約が可能になります。

 

■屋根用の塗料の種類と耐久年数

 

直射日光を長時間浴びる屋根は、外壁に比べると劣化の進行がはやいため、耐久性は重要です。

塗料はホームセンターにも販売されていますが、それらの家庭用塗料は、初心者でも簡単にあつかうことのできる性能の低い塗料です。

プロの職人は、塗料販売店で購入、あるいは直接塗料メーカーから仕入れることによって耐久性の高い塗料を使用しています。

 

屋根塗装・遮熱塗料・無機塗料については、下記のブログ記事もご覧ください。

 

2022年12月4日　塗装が必要な屋根材」「塗装の必要がない屋根材

https://protimes-aoi.com/blog/roof-painting/21342/

2022年6月10日　陸屋根が雨漏りする原因とは？メンテナンス方法と合わせて解説

https://protimes-aoi.com/blog/leak/19792/

2022年5月25日　ノンアスベストのスレート屋根材…メンテナンスには注意が必要

https://protimes-aoi.com/blog/maintenance/20490/

: 2022年5月8日　屋根塗装の「剥れ」が発生する原因について」

https://protimes-aoi.com/blog/maintenance/20466/

2022年4月18日「遮熱塗料」を施工すると・・・冬は寒くなる？

https://protimes-aoi.com/blog/paint/20372/

2022年3月17日　無機塗料の特徴について

https://protimes-aoi.com/blog/paint/20241/

 

外壁・屋根の塗り替えに関するお悩みなどあれば、

お気軽にお問い合わせください。

 

静岡市・島田市・牧之原市・吉田町・菊川市・御前崎市の外壁・屋根塗装専門店

株式会社あおば工房