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ノンアスベストのスレート屋根材…メンテナンスには注意が必要

プロタムズ静岡葵店 ㈱あおば工房の服部です。

 

1970年代、アメリカでの訴訟を機に、日本でもアスベスト(石綿)の健康被害が問題視されるようになりました。1975年からアスベストに対する規制は段階的に強化され、2012年に製造が禁止されます。

耐久性が高く、瓦よりも安価であったアスベスト入りのスレート屋根材は、かつて広く普及していました。しかし、2000年頃から住宅建材にアスベストを使わない動きが出はじめると、ノンアスベストのスレート屋根が普及しはじめます。

この時期に施工されたノンアスベストのスレート屋根は、メンテナンスの際に注意が必要です。

今回は、ノンアスベストのスレート屋根のメンテナンスについてご紹介いたします。

 

■準備不足のままアスベストを抜いた「代替品」のスレート屋根

1990年後半から2004年頃まで(アスベスト入り屋根材からノンアスベストの屋根材への移行期)のスレート屋根は、準備不足のままアスベストを抜いて代替品にしたものが出回っていました。そのため、耐久性が非常に低く、築7~8年もすると、ひび割れや欠損、塗膜剥離などの劣化症状を引き起こしています。

 

■労働安全衛生法において段階的に禁止されたアスベストの使用

1975年 石綿5%を超えて含有する吹付作業を原則禁止

1995年 石綿1%を超えて含有する吹付作業を原則禁止

茶石綿・青石綿1%を超えて含有するすべての物の新たな製造、輸入などが禁止

2004年 石綿1%を超えて含有する主な建材、摩擦材および接着剤の新たな製造、

輸入などが禁止

2005年 石綿1%を超えて含有する吹付作業を完全に禁止

2006年 石綿0.1%を超えて含有するすべての物の製造、輸入、譲渡、提供、

新たな使用が禁止( 一部については、例外として禁止猶予)

2012年 石綿0.1%を超えて含有するすべての物の製造、輸入、譲渡、提供、

新たな使用が完全に禁止(猶予措置撤廃)

※石綿のうち石綿分析用試料などについては禁止の対象外

 

■移行期のノンアスベストのスレート屋根にみられる劣化症状

・小口の変色

・ひび割れ、欠損

・塗膜剥離(剥離が広がるとミルフィーユ状になる)

・剥離して弱くなった箇所が崩れはじめる  など

 

屋根材が劣化すると雨水が内部に浸透し、放置すると雨漏りの原因となります。

ミルフィーユ状に塗膜が剥離したノンアスベストのスレート屋根

 

■塗装によるメンテナンスができないスレート屋根

屋根材自体が劣化してしまう移行期のノンアスベストのスレート屋根は、塗装をしてもその耐久性を維持することはできません。

 

塗装によるメンテナンスが可能な屋根材かどうかは、図面や仕上げ表で「製造・販売メーカー」と「商品名」を確認しましょう。

 

<主なメーカーと製品名>

・ニチハ パミール  ※現在、ニチハはスレートを生産していません

・セキスイ かわらU(ノンアスベスト)

・クボタ(現ケイミュー) コロニアル(ノンアスベスト)

・松下電工(現ケイミュー) フルベスト

 

※問題となっている「移行期」には、ノンアスベストの屋根材とアスベスト入りの屋根材が混在していました。同じ商品名で、アスベスト入り、ノンアスベストの両方が存在することもあります。

 

※図面や仕上げ表などで使用した屋根材がわからない場合は、屋根材の裏の刻印を確認してみてください。

 

※アスベストの有無については、「国土交通省」「日本石綿協会」「ロックウール工業会」「石膏ボード工業会」のサイトで確認できます。

■メンテナンスの方法は「屋根カバー工法」または「屋根葺き替え」

 

<屋根カバー工法によるメンテナンス>

・今後数十年は安心して過ごすことができます。

・屋根カバー工法の場合は、解体費や廃材処理費がかかりません。

 

<屋根葺き替えによるメンテナンス>

・カバー工法以上の耐久性が見込まれます。

・太陽光パネルが設置されている、または設置する予定がある場合は屋根の葺き替えをおすすめします。

※太陽光パネルは、屋根カバー工法によるメンテナンスを行った屋根に設置するのは困難です。

・解体や廃材処理にかかる費用は、アスベスト入りスレート屋根よりも低く抑えることができます。

※建材を処分する際に、ノンアスベストであることの証明を求められる場合があります。

※ひび割れや欠損などの傷みがほとんどなく、長く住む予定がない場合は、塗装によるメンテナンスも可能です。その際は、粘度の高い塗料を選ぶようにしましょう。

 

■リコールは行われていない

屋根材の亀裂や破損等は経年劣化として扱われることがほとんどです。

ニチハのパミールについては、面積分のアスファルトシングル「アルマ」支給(副資材は別)の提案を行っていた過去がありますが、これは例外的といえます。

 

屋根が、台風などで被害を受けた場合、風災と認定されれば火災保険が使える場合もあります。但し、2018年、2019年の台風以降保険会社の査定が厳しくなり、割れやすい屋根材は『保険適用外』とされるケースが多く、火災保険が申請出来るかどうかは保険会社次第というのが現状です。

 

もし、認められた場合は、足場の架設費用、現状復旧工事の費用の一部を賄うことが出来る可能性があります。

 

 

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