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普及しているノンアスベストのスレート屋根材|メンテナンスには注意が必要

普及するノンアスベストのスレート屋根材|メンテナンスには注意が必要

静岡市、島田市の皆様こんにちは。

外壁塗装・屋根塗装・雨漏り修理の専門店、

株式会社あおば工房、プロタイムズ静岡葵店・プロタイムズ島田店

営業・施工管理及び外装劣化診断士の服部です。

1970年代、アメリカでの訴訟を機に、日本でもアスベスト(石綿)の健康被害が問題視されるようになりました。1975年からアスベストに対する規制は段階的に強化され、2012年に製造が禁止されます。2021年4月からは大気汚染防止法の一部が改正され、すべての石綿含有建材が規制対象となりました。

石綿建材=アスベスト建材のメリットは耐久性が高く、低コストかつ容易な加工ができる点です。そのためアスベスト入りのスレート屋根材は、日本中で広く普及していました。ですが、2000年頃から法律が厳しくなり、また、石綿の健康訴訟が起こりはじめたことから住宅建材にアスベストを使わない動きが出はじめます。そこで登場したのが「ノンアスベストのスレート屋根材」です。

ノンアスベストの屋根材はコストを抑えつつ、アスベスト屋根材と同等レベルの耐久性がある屋根材で、いくつか種類があります。ノンアスベストの屋根材は多くのメーカーで開発・販売されました。

ここで注目すべきは「アスベスト建材からノンアスベスト建材の移行期に開発されたもの」です。移行期に開発され、実際に住まいに使われているノンアスベスト屋根材の場合、塗り替えによるメンテナンスができないものもあるのです。

今回のブログでは、この「アスベストからノンアスベストの移行期に製造された屋根材」についてくわしくお話ししていきたいと思います。

そもそもアスベストとは?

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そもそもアスベストとは、蛇紋石や角閃石などの天然鉱石が繊維状に変形したもので、「せきめん」「いしわた」とも呼ばれています。おもな特性は以下の7つが挙げられます。

  1. 耐火性
  2. 耐熱性
  3. 耐久性
  4. 耐薬品性
  5. 絶縁性
  6. 耐蝕性
  7. 耐摩耗性

上記の特性が建材に最適であるため、世界中で使用されていたのです。

アスベストが健康被害を及ぼすことが判明した1950年代から1960年代

アスベストが健康被害を及ぼすことが判明した1950年代から1960年代

1950年代から1960年代にかけて、アスベストが健康被害を及ぼすことが判明しました。アメリカのアスベスト加工工場の労働者が、肺がんや中皮腫といった病気を相次いで発症するようになったのです。そこからアスベストと健康被害の研究が進み、1970年代から徐々にアスベストの使用が規制されるようになりました。

労働安全衛生法と大気汚染防止法で段階的に禁止されたアスベストの使用

アスベストの使用はいきなりすべてが規制されたわけではありません。段階的に「労働安全衛生法」と「大気汚染防止法」によって規制されました。大まかな流れと法律を以下の表にまとめました。

規制内容 法律
1975年 石綿5%を超えて含有する吹付作業を原則禁止 労働安全衛生法
1995年 ・石綿1%を超えて含有する吹付作業を原則禁止

・茶石綿・青石綿1%を超えて含有するすべての物の新たな製造、輸入などが禁止

労働安全衛生法

大気汚染防止法

2004年 石綿1%を超えて含有する主な建材、摩擦材および接着剤の新たな製造、輸入などが禁止 大気汚染防止法
2005年 石綿1%を超えて含有する吹付作業を完全に禁止 労働安全衛生法
2006年 石綿0.1%を超えて含有するすべての物の製造、輸入、譲渡、提供、新たな使用が禁止(一部については、例外として禁止猶予) 大気汚染防止法
2012年 石綿0.1%を超えて含有するすべての物の製造、輸入、譲渡、提供、新たな使用が完全に禁止(猶予措置撤廃)※石綿のうち石綿分析用試料などについては禁止の対象外 大気汚染防止法
2021年 石綿含有建材の解体・改修工事における規制対象を拡大 大気汚染防止法

現在はアスベストが含まれている建材の使用や製造はすべてが禁止されています。

準備不足のままアスベストを抜いた「代替品」のスレート屋根

準備不足のままアスベストを抜いた「代替品」のスレート屋根

1990年後半から2004年頃までの期間はアスベストからノンアスベストの移行期と言えます。日本国内で多く普及していたアスベスト屋根材の「代替品」として「アスベストを抜いたスレート屋根材」に葺き替える工事が多く行われていました。

この移行期に製造されたスレート屋根材は、まさに「準備不足」と表現した方が正しいでしょう。耐久性が非常に低く、築7年〜8年程度で、ひび割れや欠損、塗膜剥離などの劣化症状を引き起こしてしまう屋根材だったのです。

移行期に造られたノンアスベストのスレート屋根にみられる劣化症状

移行期に造られたノンアスベストのスレート屋根にみられる劣化症状

この「準備不足のスレート屋根材」には共通した劣化症状があります。おもな症状としては以下の4つが挙げられます。

  • 小口の変色・劣化
  • ひび割れ、欠損
  • 塗膜剥離(剥離が広がるとミルフィーユ状になる)
  • 剥離して弱くなった箇所が崩れはじめる

ノンアスベストのスレート屋根材にみられる劣化症状①小口の変色・劣化

小口とは、スレートの端の部分です。アスベストを含まないスレート屋根材は、アスベストを含んだスレート屋根材と比べて耐久性が低いため、小口部分が劣化しやすい傾向があります。小口が変色している場合は、劣化の進行が進んでいる可能性があります。

ノンアスベストのスレート屋根材にみられる劣化症状②ひび割れ、欠損

アスベストを含まないスレート屋根材は、アスベストを含んだスレート屋根材と比べて弾性や強度が低いため、ひび割れや欠損が発生しやすい傾向があります。ひび割れや欠損が大きい場合は、雨漏りの原因になる可能性があります。

ノンアスベストのスレート屋根材にみられる劣化症状③塗膜剥離(剥離が広がるとミルフィーユ状になる)

ノンアスベストのスレート屋根材にみられる劣化症状③塗膜剥離(剥離が広がるとミルフィーユ状になる)

ミルフィーユ状に塗膜が剥離したノンアスベストのスレート屋根

アスベストを含まないスレート屋根材は、アスベストを含んだスレート屋根材と比べて耐候性が低いため、塗膜が剥離しやすい傾向があります。塗膜が剥離すると、スレート材が直接紫外線や雨風にさらされて劣化が進む可能性があります。
ノンアスベストのスレート屋根材にみられる劣化症状④剥離して弱くなった箇所が崩れはじめる
塗膜が剥離して弱くなった箇所は、風や雪の重みで崩れはじめる可能性があります。崩れはじめた箇所は、雨漏りの原因になるだけでなく、落下による人身事故の危険性もあります。

準備不足のノンアスベストのスレート屋根材は雨漏りリスクが高い!

準備不足のノンアスベストのスレート屋根材は雨漏りリスクが高い!

屋根材が劣化すると雨水が内部に浸透し、放置すると雨漏りの原因となります。移行期に製造されたノンスレートの屋根材は、先ほど述べた劣化症状が起こりやすいというデメリットがあるため、雨漏りのリスクがかなり高くなるのです。

雨漏りにつながりやすいデメリットとしては以下の3つが挙げられます。

  • 小口部分の劣化しやすさ
  • ひび割れや欠損が発生しやすい
  • 塗膜が剥離しやすい

雨漏りにつながるノンアスベストスレート屋根材のデメリット①小口部分の劣化しやすさ

ノンアスベストのスレート屋根材は、小口部分が雨水の侵入経路となるため、小口部分の劣化が進むと雨漏りのリスクが高まります。アスベストを含まないスレート屋根材は、小口部分の耐久性が低いため、アスベストを含んだスレート屋根材と比べて小口部分の劣化が進みやすい傾向があります。

雨漏りにつながるノンアスベストスレート屋根材のデメリット②ひび割れや欠損が発生しやすい

ノンアスベストのスレート屋根材は、弾性や強度が低いため、ひび割れや欠損が発生しやすい傾向があります。ひび割れや欠損が発生すると、雨水が内部に浸透しやすくなり、雨漏りのリスクが高まります。

雨漏りにつながるノンアスベストスレート屋根材のデメリット③塗膜が剥離しやすい

アスベストを含まないスレート屋根材のデメリットは、耐候性が低いことです。耐候性の低い屋根材は塗膜が剥離しやすい傾向があります。塗膜が剥離すると、スレート材が直接紫外線や雨風にさらされて劣化が進み、雨漏りのリスクが高くなります。

塗装メンテナンスができないノンアスベストのスレート屋根材一覧

屋根材自体が劣化してしまう移行期のノンアスベストのスレート屋根は、塗装をしても耐久性を維持できません。塗装によるメンテナンスが可能な屋根材かどうかは、図面や仕上げ表で「製造・販売メーカー」と「商品名」から確認できます。

おもなメーカーと商品名を一覧にしましたので、参考にされてください。

メーカー名 商品名
ニチハ パミール

※現在、ニチハはスレートを生産していません

セキスイ かわらU(ノンアスベスト)
クボタ(現ケイミュー) コロニアル(ノンアスベスト)
松下電工(現ケイミュー) フルベスト

アスベストorノンアスベスト?判別方法に関する行政リンク集

問題となっている「移行期」には、ノンアスベストの屋根材とアスベスト入りの屋根材が混在していました。同じ商品名で、アスベスト入り、ノンアスベストの両方が存在することもあります。図面や仕上げ表などで使用した屋根材がわからない場合は、屋根材の裏の刻印を確認してみてください。

アスベストの有無については「国土交通省」「日本石綿協会」「ロックウール工業会」「石膏ボード工業会」のサイトで確認できます。以下にアスベストに関するリンク先を貼っておきますので、ご自宅の屋根材が対象かどうか確認してみると良いでしょう。

各社ともリコールは行われていない

屋根材の亀裂や破損等は経年劣化として扱われることがほとんどです。そのためリコールは行われていないのが現状です。ニチハのパミールについては、面積分のアスファルトシングル「アルマ」支給(副資材は別)の提案を行っていた過去がありますが、これは例外的と言えます。

屋根が台風などで被害を受けた場合、風災と認定されれば火災保険が使える場合もあります。ただし、2018年~2019年の台風以降、保険会社の査定が厳しくなり、割れやすい屋根材は『保険適用外』とされるケースが多くなりました。そのため火災保険が申請可能かどうかは保険会社次第というのが現状です。

もし、認められた場合は、足場の架設費用、現状復旧工事の費用の一部をまかなえる可能性があります。

準備不足のノンアスベストスレート屋根のメンテナンスの方法

準備不足のノンアスベストスレート屋根のメンテナンスの方法

準備不足のノンアスベストスレート屋根は塗装によるメンテナンスができません。そのため次の2つの方法でしかメンテンナンスできないのが現状です。

  • 屋根カバー工法
  • 屋根葺き替え工事

どのようなメンテナンス方法なのか簡単に説明していきたいと思います。

屋根カバー工法によるメンテナンス

屋根カバー工法とは、既存の屋根材の上に、新しい屋根材を重ねて設置する工法です。既存の屋根材の劣化を抑え、雨漏りのリスクを軽減できます。

屋根カバー工法のメリット

  • 既存の屋根材を撤去する必要がないため、解体費や廃材処理費がかかりません。
  • 既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねるため、施工にかかる時間が短くて済みます。
  • 既存の屋根材の形状や色をそのまま活かせないため、外観の変化が少ない。

屋根カバー工法のデメリット

  • 既存の屋根材の劣化状態によっては、新しい屋根材の耐久性が低下する可能性があります。
  • 新しい屋根材の上に太陽光パネルを設置することは困難です。

屋根カバー工法の費用

屋根カバー工法の費用は、施工する屋根の面積や屋根材の種類によって異なりますが、アスベスト入りスレート屋根の葺き替え工事に比べて、安価に済むことが多いです。

屋根カバー工法の具体的な施工手順

屋根カバー工法の施工手順は、以下のとおりです。

  1. 既存の屋根材の表面を清掃する。
  2. 新しい屋根材の下地となる合板やルーフィングを敷く。
  3. 新しい屋根材を設置する。

屋根カバー工法の注意点

屋根カバー工法を行う際には、以下の点に注意が必要です。

  • 既存の屋根材の劣化状態をしっかりと確認し、施工が可能かどうかを判断する。
  • 新しい屋根材の種類や厚さ、耐久性などを十分に検討する。
  • 施工業者の技術や実績を確認する

屋根葺き替えによるメンテナンス

屋根葺き替え工法とは、既存の屋根材をすべて取り除いて、新しい屋根材を設置する工法です。既存の屋根材の劣化を完全に解消し、雨漏りのリスクを大幅に軽減できます。

屋根葺き替え工事のメリット

  • 既存の屋根材の劣化を完全に解消できるため、雨漏りのリスクを大幅に軽減できる。
  • 新しい屋根材を自由に選べるため、耐久性やデザイン性を重視した施工が可能。
  • 太陽光パネルの設置が可能。

屋根葺き替え工事のデメリット

  • 既存の屋根材を撤去する必要があり、解体費や廃材処理費がかかります。
  • 施工にかかる時間が長く、工事期間中は雨漏りのリスクが高まる。
  • 外観の変化が大きくなる。

屋根葺き替え工事の費用

屋根葺き替え工法の費用は、施工する屋根の面積や屋根材の種類によって異なりますが、屋根カバー工法に比べて高額になります。

屋根葺き替え工事の具体的な施工手順

屋根葺き替え工法の施工手順は、以下のとおりです。

  1. 既存の屋根材を撤去する。
  2. 新しい屋根材の下地となる合板やルーフィングを敷く。
  3. 新しい屋根材を設置する。

屋根葺き替え工事の注意点

屋根葺き替え工法を行う際には、以下の点に注意が必要です。

  • 新しい屋根材の種類や厚さ、耐久性などを十分に検討する。
  • 施工業者の技術や実績を確認する。

移行期に製造されたノンアスベストの雨漏りでお悩みならば株式会社あおば工房にご相談ください!

移行期に製造されたノンアスベストの雨漏りでお悩みならば株式会社あおば工房にご相談ください!

準備不足のノンアスベストスレート屋根のメンテナンスは、屋根カバー工法と屋根葺き替え工法の2つの方法があります。

屋根カバー工法のメリットは、解体費や廃材処理費がかからず、施工にかかる時間が短いという点です。デメリットは既存の屋根材の劣化状態によって、新しい屋根材の耐久性が低下する可能性がある点です。

屋根葺き替え工法のメリットは、既存の屋根材の劣化を完全に解消し、雨漏りのリスクを大幅に軽減できるという点です。デメリットは解体費や廃材処理費がかかり、施工にかかる時間が長いという点が挙げられます。

どちらの方法を選択するかは、ご自身の状況やご希望に合わせて検討しましょう。

株式会社あおば工房では、屋根カバー工法と屋根葺き替え工法の両方に対応しております。お客様のご状況やご希望に合わせて、最適なメンテナンス方法をご提案させていただきます。当社はこれまでに数多くの屋根のメンテナンス実績があり、お客様のニーズに応える丁寧な施工を心がけております。

「雨漏りが気になる」「屋根の寿命が気になる」という方は、ぜひ一度株式会社あおば工房にご相談ください。

ご相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

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