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外壁塗装・屋根塗装お役立ちコラム
寄せ棟屋根ってどんな屋根?屋根の構造で家の風格を楽しもう
2024年03月09日(土)
静岡市、島田市の皆様こんにちは。
外壁塗装・屋根塗装・雨漏り修理の専門店、
株式会社あおば工房、プロタイムズ静岡葵店・プロタイムズ島田店
代表取締役の後藤です。
建物の屋根には風格が現れます。どんな屋根を選ぶかで、その後のメンテナンス性や発生しやすいトラブルなども見えてくるものです。そして、どんな屋根にも多くの歴史が刻み込まれています。
今回のブログでは「寄せ棟屋根の知識」をご紹介していきたいと思います。日本家屋だけではなく、洋風建築でも多用されている寄せ棟屋根について学んでいきましょう。
寄せ棟屋根の特徴
寄せ棟屋根は、日本家屋だけではなく洋風建築にも採用されているポピュラーな屋根の形状です。4方向の壁に対してそれぞれ屋根があり、長辺の屋根は台形、短辺の屋根は三角形の屋根がそれぞれくっつく形で棟を作るのが寄せ棟屋根の特徴になります。
この屋根のメリットとデメリットについて考えてみましょう。
寄せ棟屋根のメリット
寄せ棟屋根のメリットは、どこからみても同じように屋根が見えるので、落ち着いた印象を作り出せることです。また、全ての面が斜面になっているため、風の影響を受けづらいというメリットもあります。
風の影響を受けづらいということは、建物に加わるダメージが少なくなるということです。つまり、建物の耐用年数が上がるといえます。
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寄せ棟屋根のデメリット
寄せ棟屋根のデメリットは、4面全てに屋根ができるために「屋根裏部分のスペースが減る」ということです。また、各平面部分も減少するためソーラーパネルの設置可能箇所が減ることもデメリットとして挙げられるでしょう。
さらに、4面全てから雨が流れるために、ぐるりと1周の雨樋が必要となり、メンテナンスコストが余計にかかってしまうのが、寄せ棟屋根の大きなデメリットといえます。
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よく比較される「切妻屋根」ってどんな屋根?
日本家屋を考えた場合、寄せ棟屋根と比較されるのが「切妻屋根」です。寄せ棟屋根とのどんな違いがあるかご紹介します。
切妻屋根の特徴
切妻屋根は、長辺2面に対して長方形の屋根が設置され流タイプの屋根です。通称「三角屋根」と言われるように、短辺側から見た時に綺麗な三角形を作る屋根になります。切妻屋根が2面なのに対し、寄せ棟屋根は4面の屋根です。そのため、寄せ棟屋根の方が優秀なように感じますが、実は屋根としての格は2面だけの切妻屋根の方が上です。
構造上、どんな建物にも合わせやすく、シンプルでメンテナンス性も良いのが切妻屋根の特徴で、ソーラーパネルを乗せる際にも広く面積を確保できます。
切妻屋根のメリット
切妻屋根のメリットは他の屋根に比べて屋根リフォームをする際の圧倒的価格差です。シンプルが故に施工費用が安く、それでいて耐久性にも優れているので、安定しておすすめできます。
また、2面からしか雨がなられないため、雨樋も2面だけで済みます。これもメンテナンスコストを抑えられるポイントなので、大きなメリットとなるはずです。
さらに、切妻屋根は換気ガラリという通気設備が設置できるため、室内の結露を調整できるという強みがあります。日本家屋ならではの考え方です。
そして、屋根材の種類も、建物の和洋にも対応できるというオールマイティな屋根だと言えるでしょう。
切妻屋根のデメリット
かなり有利な感じの切妻屋根ですが、見た目でわかるように「デザイン性が乏しい」です。残念ながら、高性能なシンプル設計であるがために、デザイン性は望めません。また、屋根が内面を「妻側」と言いますが、ここの劣化が早いというのもデメリットとなります。
屋根がある面は、風の影響を屋根が受け流してくれるため、劣化速度はゆっくりです。しかし、妻側には防風対策が何もないため、直接ダメージがかかってしまうのです。
他にはどんなおしゃれな屋根がある?
寄せ棟屋根と切妻屋根について、簡単ではありますがどんな屋根かをご紹介しました。しかし、世界にはもっと多くの屋根の種類があることを知ってほしいと思います。
これから新築する場合や、古家付き物件を手に入れた際に、どんな屋根にしたいかを想像してみてください。
名称(読み方) | 特徴 |
方形(ほうぎょう、宝形) | 四角い家の4面全てが三角形の屋根で、棟を作らないピラミッド型の屋根です。寺院に好まれるタイプの屋根で、外壁が4面である場合を「方形」と呼びますが、6面でも8面でも12面であっても「方形」と表されます。
ただし、この屋根を好む方々からは「注」という呼称が好まれており、六角形の場合は「六注」、八角形の場合は「八注」という呼び方をされています。 |
陸屋根(りくやね、ろくやね) | 1枚の板を置いただけの平らな屋根が陸屋根です。屋上造りは基本的に陸屋根だと思って良いでしょう。平らなのでとてもメンテナンス性が良いように感じますが、勾配がないため水捌けが悪く、雨漏りしやすいという悪い特徴を持っています。
正しく排水処理を施し、水たまりができないように対策をしないと、すぐに雨漏りしてしまいます。 |
片流れ(かたながれ) | 1方向だけに傾斜をつけた1枚屋根が片流れです。片方に雨や積雪が落ちるシステムなので、傾斜側の地面には水受け処理が必要になります。屋根の法面が全てソーラーパネルを設置するのに有利な屋根です。
年中同じ方向からの日当たりが強いような場合、片流れのメリットは最大化されるでしょう。 |
招き屋根(まねきやね) | 偏った切妻屋根で、妻側から見ると「への字」に見える屋根です。招き猫の手のように見えることから招き屋根と呼ばれています。
面積が広くなる方の屋根は、広い方は法面が下がっていて、条件がよければソーラー発電に有利な状態になります。 片流れとは違い両方に排水されますが、傾斜が強い方の地面には勢いよく雨水が落ちるので、水受け対策が必要です。 |
入母屋(いりもや) | 切妻と寄棟の複合屋根です。日本家屋では最上ランクに位置するのがこの入母屋になります。
伝統的な屋根で、京都の桂離宮にも採用されている屋根の形です。 |
錣(しころ)屋根 | 入母屋に似た屋根で、日本の「兜」と同じような形状をしています。兜の頭頂部が切り妻部分、肩にかかる「錣」が寄棟部分です。
そして、兜の肩にかかる部分を錣といいます。 |
越屋根(こしやね) | 屋根の上に小さな家を乗せたような形の屋根を越屋根といいます。この小さな家は居室空間ではありません。明かり取りや通気のために設けられたもので、デザイン性を重視して使われています。 |
差し掛け(さしかけ) | 切妻や招き屋根の合わせ部分を段つきにすることで、奇抜なデザインにしたものが差し掛けです。
段つき部分には採光窓をつけたり、その形状を生かした間取りで子供部屋を作るなどの生かし方がされています。 |
半切妻屋根(はんきりづまやね) | 道路規制や日影規制の影響で、切妻が許されない場合に使用される変則的な切妻です。
妻側に若干の屋根が作られることで、建築許可が降りる場合に応急的に使われる手法ですが、洋風の建物にする際に好まれる傾向があります。 |
バタフライ | 見た目が蝶のようだということでバタフライと呼ばれる形の屋根です。
降雪地帯で落雪事故を防ぐために使用されますが、メンテナンス性はとても悪く、定期的にメンテナンスしなければ、谷部分から雨漏りしてしまいます。 |
鋸屋根(のこぎりやね) | 見た目からノコギリの歯のように見える屋根です。地図記号の「工場」と同じ形をしています。
奇抜差は抜群ですが、屋根からの雨水が外壁に向かってしまうため、適切な対策をしないと雨漏りしやすいといえます。 |
M型屋根 | バタフライ同様、屋根の中央に谷がある形状です。切妻を2つ並べた形ですが、1つの法面の屋根部分が減るため、ソーラーパネルの設置には不利です。 |
マンサード屋根 | 2段階の寄せ棟屋根で、端部が極端に地面に向けられているため、水はけは抜群です。 |
ギャンブレル屋根 | 数段階になっている切妻です。これもマンサード屋根同様に水はけは最高ですが、見た目の奇抜さは使い所に迷います。 |
かまぼこ屋根 | 学校の体育館によく使われるタイプの屋根です。半円状の形は強度がとても高くなるので、大型施設はこの形を好みます。 |
寄せ棟屋根のリフォームはあおば工房におまかせください!
寄せ棟屋根は、建物に対するダメージは減るものの、屋根裏スペースを減らすというデメリットも抱えている屋根の形状です。しかし、どこからみてもしっかりと屋根があるので、デザイン的に安定していると言えるのも確かです。
切妻屋根と比べると、施工面積が増えるためリフォームコストは若干高くなる傾向にありますが、デザイン性を高めるのであればとてもおすすめの屋根です。
プロタイムズ静岡葵店・島田店/あおば工房では、これまで数多くの寄せ棟屋根のリフォーム工事、塗装工事を手掛けてきました。雨漏りの修理や瓦などの屋根材の補修、防水工事など、多岐に渡る寄せ棟屋根のリフォーム工事施工経験がございます。
寄せ棟屋根のリフォームならば、ぜひ当社にご相談ください。当社には屋根や外壁の劣化診断のスペシャリスト「外装劣化診断士」が在籍しております。
あなたのお住まいを守る屋根にはびこる劣化をくまなくチェックし、最適なリフォーム工事を提案させていただきます。診断、お見積りは無料です。ぜひご相談ください!
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