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外壁塗装・屋根塗装お役立ちコラム
外壁に発生する苔と日頃のメンテナンス方法
2022年02月27日(日)
プロタイムズ静岡葵店 あおば工房の後藤です。
光、水、栄養の条件が揃うと、外壁の塗替え後、数年で苔が発生してしまうことがあります。苔は大切な建物の美観を損ねるだけでなく、混酸という酸性の成分を発生させ、アルカリ性の外壁材を脆く、弱くしていきます。
今回は、苔が発生するメカニズムと、発生した場合のメンテナンスの方法をご紹介いたします。
■苔発生のメカニズム
苔は光合成をする植物の一種です。適度な光と適度な水分、適度な気温、栄養などの環境が整うことによって発芽し、成長していきます。
■外壁に苔が発生しやすい条件
・日当たり、風通しの悪い面(北面や隣家と接近した面)
・雨水が乾きにくい面(植物などによって、直射日光が遮られている面)
・湿度が高い面(水路や田、池、森林などに隣接し、霧や結露が発生しやすい面)
・土埃が付着しやすい環境(外壁材に凹凸がある、グラウンド、砂利道、幹線道路などが近くにあり、土埃や排気ガスなど有機汚れが飛来しやすい環境)
■苔の生育条件
・植物に生えている苔の胞子が飛んで外壁に付着
・僅かな日光と水分のある環境下で有機物(土埃、排気ガスなど)を栄養源として生育
■メンテナンスの方法
苔は塗膜の上に堆積した汚れに発生するため、外壁に堆積している汚れを洗い流すことが基本です。
①流水で流す(ホースなどを使用)
<メリット)>
・最も手軽
・短時間に広い範囲を洗浄することが可能
<デメリット>
・凹部の汚れは落ちにくい
・汚れに苔がこびりついている場合落ちにくい
②水分を含ませた柔らかい布あるいは柔らかいブラシ、スポンジなどで汚れを落とし、流水で流す
<メリット>
・気になる箇所を重点的にメンテナンスすることができる
・凹部の汚れも拭き取ることができる
<デメリット>
・広い範囲を洗浄する場合時間がかかる
③家庭用の洗浄機など用いる
<メリット>
・広範囲であっても短時間に洗浄することができる
<デメリット>
・洗浄機を購入する必要がある
・塗膜が弱くなっている場合は剥離する可能性がある
・汚れを含んだ水が近隣に飛散する
■メンテナンスの時に注意すること
2階など高い所のメンテナンスを行う場合は、高所用の道具を使用、または、足場を仮設するようにし、安全面に十分な配慮をして作業を行ってください。
■参考資料
・冊子「サイディングの維持管理はどうするの」(一般社団法人 日本窯業外装協会 発行)
外壁材のメンテナンス方法、専用クリーナー剤が紹介されています。
・冊子「サイディングの維持管理はどうするの」PDFデータ
https://www.nyg.gr.jp/gizyutusiryou/pdf/mainte.pdf
苔は発生してから時間が経つほど、塗膜に根を張り洗浄をしても残ってしまう可能性があります。できるだけ早いタイミングで洗浄を行うことが大切です。
屋根、外壁の塗り替えに関するお悩みなどあれば、お気軽にお問い合わせください。
静岡市・島田市の外壁・屋根塗装専門店 株式会社あおば工房
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