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外壁塗装・屋根塗装お役立ちコラム
外壁の劣化症状“エフロレッセンス“
2023年07月29日(土)
プロタイムズ静岡葵店 株式会社あおば工房の後藤です。
今回は、外壁の劣化症状“エフロレッセンス“についてご紹介いたします。
■エフロレッセンスとは
エフロレッセンスとは、コンクリートの成分と空気中の二酸化炭素が結合(炭酸化反応)し、炭酸カルシウムに変化して白くなった物質のことをいいます。
※炭酸化反応:コンクリート内部の可溶成分(水酸化カルシウム:強アルカリ性)を含む溶液は、表面に染み出すと水分が蒸発して濃縮した状態になります。炭酸化反応は、この成分と二酸化炭素が結合することによって起こります。
※エフロレッセンスは、白い花が咲いているように見えることから「白華」「白華現象」とも呼ばれます。
■エフロレッセンスの種類
・一次エフロ:コンクリートを練混ぜる時の水によって発生するエフロレッセンス
・二次エフロ: 雨水や雪解け水、散水など、外部からコンクリートに浸透した水によって発生するエフロレッセンス
■エフロレッセンスの形態
コンクリート表面におけるエフロエッセンスの形態は様々で、塊状に固化しているもの、繊維状の結晶が成長して綿状にふわふわしたもの、粉をふいた様に付着したもの、色ムラとなって生じるものなどがあり、何れもコンクリートの美観を損ないます。
■コンクリートへの影響
エフロレッセンスが発生しても、コンクリートの品質に影響はありません。
また、エフロレッセンスは2~3ヶ月で自然に消えて無くなることが広く知られています。
※環境条件等によってその時間は異なります。
■エフロレッセンスが自然に消えて無くなる理由
・雨水に含まれる炭酸により、エフロレッセンスが徐々に可溶性の重炭酸カルシウムに変化して溶解する。
・既に発生したエフロレッセンスによるコンクリート中の毛細管の目詰まり、またゴミや埃などによるコンクリート表面の空隙の詰まりによってエフロレッセンスが発生しにくくなる。
■エフロレッセンスが発生しやすい環境
・低温・多湿・適度な風がある場合
冬の雨上がりや積雪後の雪解け時などは、エフロレッセンスが最も発生し易い環境です。
※コンクリート表面の湿潤状態が保たれている場合、あるいは乾燥スピードが極端に早い場合は、エフロレッセンスは発生しにくいといわれています。
・日陰面
北面などの日陰面では、コンクリートの乾燥速度(内部乾燥・表面乾燥)と硬化速度との関係から、エフロレッセンスが発生し易い傾向にあります。
※南面などの日射面では、表面の乾燥速度が速いため、可溶成分の拡散がこれに追いつかず、エフロレッセンスがコンクリートの内部に析出します。そのため、エフロレッセンスによる変状が顕在化しません。
・コンクリートが若材齢の場合
若材齢のコンクリートでは、その組織がまだ緻密化されていないため、可溶成分が移動しやすいことから、可溶成分が自由にコンクリート表面に移行し、エフロレッセンスが発生し
■エフロレッセンスを除去する方法
可溶成分である一次エフロは、水で簡単に洗い流すことが出来ます。
これに対し、二次エフロの主成分は難溶性の炭酸カルシウムのため、塩酸などの酸で洗わなければ除去することが出来ません。
エフロレッセンスは2、3ヶ月で自然に無くなることが多いため、経過を観察することをおすすめします。早急に除去する必要がある場合は、塩酸による洗浄が効果的です。
塩酸による洗浄は、高温で晴天の時に行なうのが効果的です。低温時に洗浄を行った場合は、エフロレッセンスが再度発生する可能性があります。
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