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外壁塗装・屋根塗装お役立ちコラム
高耐久・高機能な「特殊塗料」 高価格でも生涯のコストを抑えることになる?
2022年05月30日(月)
プロタムズ静岡葵店 ㈱あおば工房の服部です。
今回は特殊塗料と呼ばれる「防水塗料」「フッ素塗料」「無機塗料」それぞれの特徴についてご紹介いたします。
■特殊塗料とは
特殊塗料とは、一般的に「防水塗料」「フッ素塗料」「無機塗料」のことをいいます。これらの高耐久、高機能の塗料は塗料開発の進歩によって誕生しました。複雑な樹脂形状のもの、無機物を含ませたものなどなどがあり、その機能や特徴が異なる高価格帯の塗料です。
■高価格でも特殊塗料が普及した理由
耐久性に優れる特殊塗料は、長い目でみるとコストを抑えることにつながる可能性があります。外壁の塗り替えの際は、塗料の価格以外に、足場代、職人の工賃などが発生します。耐久性の低い塗料で塗装をした場合、塗り替えの都度、塗料以外のコストが早い時期に発生することになります。
■防水塗料の特徴
水族館の水槽や飛行機の窓に使用されている、純度の高いアクリル樹脂を原料とした塗料です。伸びが良いという特徴があります。アクリルの透明度はガラスとほぼ同じですが、その耐久性はガラスの10倍とされています。樹脂の中で、最も透明度が高く耐久性が高いのがアクリル樹脂です。
※アクリルはデリケートな素材で、不純物が混ざっているとその性能を発揮することができません。そのため、純度の高いアクリル樹脂を塗料にできるメーカーは限られています。
※塗膜の伸縮率は600%、つまり、約6倍も伸びるため、外壁がひび割れてもその上の塗膜が防水の役割を果たし建物に水が侵入するのを防ぐことができます。
<防水塗料のメリット>
・高耐久性と伸縮性。ひび割れから水分が侵入するのを防ぎ、躯体の劣化を遅らせます。
※モルタル外壁のような硬い素材の場合は、伸縮性に富んだ防水塗料が適しています。
<防水塗料のデメリット>
・素材に粘性があり施工しにくいため、本来の性能を発揮できるように塗装するには、熟練した技術が必要です。
<硬いモルタル壁や目地が等間隔にあるサイディングボードに適した塗料>
地盤の揺れでヒビが入りやすいモルタルの外壁は、防水塗料によって割れた部分をカバーすることができます。
サイディングボードの継ぎ目のシーリングには、ボードの動きに追随して動く、ゴムに似た弾力のある部材が入っています。
このシーリング材は経年劣化、紫外線劣化により弾力が失われていきます。
そのため、通常、外装リフォームの際にはシーリングの打ち替えを行います。その打ち替えたシーリングの上に防水塗料を塗ることによって、シーリングの弾力をより長く保つことが可能になります。
■フッ素塗料の特徴
ホタル石(天然石)を使用し、フッ化カルシウムを主成分とした塗料です。特徴は以下の通りです。
・汚れを寄せ付けない(非粘着性)
・酸性雨に強い(耐薬品性)
・紫外線破壊を受けにくい(耐候性)
※フライパンや鍋などのテフロン加工は、フッ素の非粘着性に着目した製品です。
※東京スカイツリーは、汚れにくく耐候性の高いフッ素塗料で塗装されています。
<フッ素塗料を選ぶ時の注意点>
フッ素塗料は、フッ素の含有量には規定がありません。使用するフッ素塗料が高価なものであっても、フッ素の含有率が低い製品で塗装をした場合、上述の3つの性能が発揮されない可能性があります。
<フッ素塗料のメリット>
・耐久性が高い(耐薬品性・耐候性)
・汚れにくい(非粘着性)
※フッ素は水となじまず反発(撥水)する性質があります。
<フッ素塗料のデメリット>
・次回の塗り替えの際には専用の下塗り材が必要
※非粘着性の高いフッ素塗料で塗装をした場合、次回の塗り替えの際に、新しい塗料が旧塗膜(フッ素塗料の塗膜)にくっつかないという可能性があります。
<頻繁なメンテナンスが難しい建物にも使用される>
大きな建物(商業ビル、アパート、マンションなど)の場合、外壁の塗装工事に多くの時間と手間が掛かります。入居者に長期間ストレスがかかるのを回避するため、フッ素塗料が選ばれるケースも多く見受けられます。
■無機塗料の特徴
※無機塗料については2022年3月17日のブログもご覧ください。
無機物質を主成分とした塗料。特徴は以下の通りです。(無機:炭素をふくまない化合物)
・紫外線に分解されにくい結合をもっている(ガラスや鉱石と同様)
・非常に耐久性が高い(硬い)
・(有機物のように)藻や苔が繁殖しにくい
<無機塗料のメリット>
・塗料の中でも最も耐久性が高い
・美観性に優れている
※無機塗料による塗装は、外壁の上にガラスを塗ったような状態です。鉱物であるガラスは紫外線のダメージを受けにくく、菌類が発生しにくいため、長期間美観を保つことが可能です。
<無機塗料のデメリット>
・次回の塗替えの際、旧塗膜を削り取るか専用の下塗り材を使用する必要がある。
※無機塗料の塗られた外壁に有機系塗料を施工する事が出来ないため、注意が必要です。
・地盤の動きで躯体にヒビが入った場合、ヒビと一緒に塗膜も割れてしまう。
<湿気の多い場所・頻繁なメンテナンスが難しい建物にも使用される>
菌が繁殖しにくいため、湿気の多い場所でもきれいな状態長く保つ事ができます。また、フッ素塗料と同様に、商業施設など頻繁に塗替えのできない建造物にもよく使用されます。
■耐久性の高い「無機」と接着性、柔軟性の高い「有機」のハイブリッド
モルタルのような割れやすい外壁材に無機塗料を使用したい場合は、耐久性が高く割れにくい、無機成分と有機成分を掛け合わせた塗料を使用されることをおすすめします。
塗料の耐久年数や機能、工事全体の価格、合わせてリフォームローンなども検討し、ご自身のライフプランに適した塗料を選びましょう。
屋根・外壁の塗り替えに関するお悩みなどあれば、
お気軽にお問い合わせください。
静岡市・島田市の外壁・屋根塗装専門店
株式会社あおば工房
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